岡八郎死去

7月 27, 2005 · Posted in 日々雑記 · 8 Comments 

8fe561bf.jpg昔、Rくんが「岡八郎はエエ奴やで」と何回も言ってたのを思い出した。現在すでに40才前後であろうと思われる彼が何故「オカハチ=エエ奴」であると断言し続けたのかと言えば、彼が小学生の頃に阪神尼崎の駅で当時の喜劇スター・岡八郎に遭遇した体験に基づく。
当然のことながら突然のスターとの遭遇にテンションの上がりきった、彼ら小学生数名は意味もなく「おい!オカハチ!ハッチャン!」などと囃し立てながら走り寄り「『クッサ〜』やってくれや!!やってくれや!!」と詰め寄った。
言うまでもないが『クッサ〜、えげつな〜』は、関西の子供たちにとって当時ドリフの「ちょっとだけよ」をも凌駕する(関西限定で)、岡八郎の大ヒット一発ギャグだったのである。尻を突き出し、自ら肛門にあてた指を鼻に近付け『クッサ〜、えげつな〜』と言う・・・こう書くとなんか珍しい動物の習性のようであるが、当時の子供たちはこれを見たさに土曜日の昼はテレビに齧り付いたものである。
阪神尼崎の駅で小学生に詰め寄られた岡八郎はイヤな顔をひとつせず(と本人は振り返るが実際のところナンギなガキに囲まれて渋々だったのかもしれない)、尼崎の駅のホームで『クッサ〜、えげつな〜』を振り付きで「フルテンション」でやってくれたという。小学生の悪ガキたちはホームで気が狂ったように笑い転げ、「もう一回、もう一回だけやってくれや〜!」とリクエストし続け、岡八郎は新喜劇の劇中でも一度しかやらない伝家の宝刀を、プライベートな場所で(しかも駅のホームで)スッパスッパと抜いて見せ、結局子供たちの前で3〜4回やって見せたという。
それを目の当たりにした当時小学生のRくんは「なんと懐の深い人なんだ。なんと大きな男なんだ」と感動したと振り返る。子供たちにとってこのスペシャル・イベントは深く心に刻み込まれたハズであり、その小学生が40を迎えようかという今日まで、かつ岡八郎が67歳でこの世を去る今日まで、「オカハチ=エエ奴」の公式を崩すことはなかった。

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