サル山のヤギ

天王寺動物園の「猿山」はオレが物心ついた頃から大好きな場所で、「猿山」のまわりにはたいがい無職とおぼしきオッサンがセットである(過去にブルボン・ホワイトロリータの包み紙を「剥かずに」サルに手渡ししてたジジィも目撃)。
オッサンたちは、ニホンザルの社会を半笑いで眺めながら「はは。日本の縮図やな」などと、雰囲気だけで実はまったく何も言い得てない独り言を吐く。オレはそんなオッサンにちょっと自分の将来を重ねつつ、狂ったように走り回る小猿や、白々しくもトップの座を秘かに狙う精悍なオス猿、そしてそのまわりで創造主さながらの無職オヤジを眺めるのである。
この猿山に異変が起こった。
ある日おとずれた猿山に猿が一匹も見当たらない。普段ならどの角度から見ても猿が見えないということなどないはず、と急ぎ足で近寄り、猿山の周りを歩くと、信じられない光景が目に飛び込んできた。
・・・ヤギである。
・・・え?
・・・ヤギである。
・・・マジで?
・・・マジで。

デカい猿山のケージの中に、ヤギが一匹おるだけである。古来からの家畜・ヤギが一匹おる限りである。事態がうまく飲み込めないまま茫然とヤギを見つめるオレ。ヤギは家畜まるだしのアホ面でワシワシと草を食むばかりである。しかもご丁寧にも本来「ニホンザル」と表記されるべきプレートには「ヤギ」とのマヌケな二文字が。
このことから、これは決して獰猛な野生ヤギが猿山に乱入してニホンザルを凄惨にも食いつくしたワケではなく、動物園サイドの何らかの事情で猿はどこかへ一時退避されたのであろう。
問題は「なぜ、代わりにヤギを一匹だけ入れなければならなかったのか?」である。空っぽの猿山のままで「猿たちは○○○のため○○に移動中です」とかなんとか書いた貼紙でもあれば「あ、そうなんや。残念」と納得もするが、なぜ一匹のヤギ(しつこいが家畜)が。この状況が来場者に与える甚大なる脱力感・寂寥感はやり場のないものであった。
オレは近くのオランウータンと、この問題について少し議論したあと動物園を出た。
Comments
9 Responses to “サル山のヤギ”















え〜…わたくしもつい先日、天王寺動物園に旦那と行って参りましたが
こんな大事件が待ち構えていよう等とは微塵も思っておりませんでした…。
うちの旦那は高山さんと同じく、大の「猿山好き」でして
本当にその日も猿山を楽しみに楽しみにしてました…
そんな旦那ですので、どうにもサルの気配がしない猿山に近づくごとに
悲壮な顔になってゆくうちの旦那……。
早まる足並み…。
そしてあたし達の目に飛び込んできたものは……
紛れも無い 「1匹の白いヤギ」
間違いありませんでした。
看板にもご丁寧に「ヤギ」と書かれていました。
えぇ・・泣きましたとも(涙)2人で泣きましたとも(号泣)
全く関係ないけれど、そんなあたし達の目の前をインド人3人(恐らくインド人)
が歩いて通り過ぎたりしました…。(追い討ちですか?)
なにはともあれ、高山さん、心中お察し申し上げます。
書き込みありがとうございます。
そう、「どうにもサルの気配がしない猿山」というのはとてつもなく不気味です。
「どうにもサルの気配がしない猿山」+「かわりに1匹の白いヤギ」+「その前を横切るインド人3人」・・・ハッキリ言ってメチャクチャですね(笑)
旦那の心中もお察し申し上げます。
オランウータン
オランウータンオランウータン生物の分類|分類界:動物界門:脊椎動物門綱:哺乳綱目:サル目亜目:真猿亜目下目:狭鼻下目上科:ヒト上科科:オランウータン科属:”Pongo”種:”Pygmaeus”学名”Pongo Pygmaeus”和名 オランウータン英名オランウータンは、類人猿の一種である…
わたしも先日おとずれました。
びっくりしました、ヤギ山(ex.サル山)。
動物園の奥のほうにいる「バーバリシープ」というヤギ系のやつは、
けわしいガケを飛び回りたいへんかっこいい、
それにひきかえ、この白ヤギ家畜は食っては座ってのくりかえしで、山など全く必要なしです。
どうにも納得のいかず、飼育のおじさんにたずねたところ、
私はサル不在のほんとの理由をしってしまった…
サルのかわりに何かいれなければならなかったのか?
空でよかったのでは?
なんでもいいや=ヤギ、のようなテキトーさがたまりません。
ヤギ本人も「どーせ俺はヤギですよ」とややキレてることでしょう。
ヤギには悪いが、サル山の復活を願う!
以前、別の動物園でキリンがチャボにすり替わっていたときもショックでした。
え!キリンがチャボに!
その話もっと詳しく聞かせてください!←アンガールズ風に
サル不在の理由(わけ)・・・。
たしかにサル山のヤギには「やさぐれ感」が満開です。切ないす。
おたくらどーせ、サル見に来はったんでしょ?
えらいすんまへんでしたな、ヤギで。
俺がこないだ行った時は、「検診」かなんかのため、空っぽやったで。
ヤギなんか、おらんかったで。
その時俺は、ブタオザルを観たくなって行ってんけど、
やっぱりサルがおらんのは寂しかったなぁ。
集団検診か・・・なるほど。
ヤギがおらんかったら、あの事態も比較的スムーズに受容できたやろなと思う。
・・そんなことよりも、ひぐっつぁんがなぜ急にブタオザルが観たくなったのか?のほうが気になってしゃあないけど(笑)
ブタオザルのことは、今度会った時にでも話しするわ。
あいつは働き者やねん!
これもいわゆるZOO21計画の一環なんすかね?
(名前だけ一丁前で、裏では動物リストラ計画)
ZOO21計画↓
http://www.city.osaka.jp/yutoritomidori/zoo/21/21.html
じゃなかったら、マスクマジシャンかデビッドカッパーフィールドの仕業でしょう。アイツらやったらやりっぱなしやから…。
天王寺動物園、小さい時の記憶は必ず乞食のオッサンが噴水のとこで風呂入ってる記憶しかなくて、そのトラウマを払拭したくて大人になってからよく行ってます。
夏場はアイファーが涼しくていいすよね。