逆、逆!
皆さんはアベコベガエルをご存じだろうか?僕は最近知ってその不思議な「もどかしさ」にドキドキしっぱなしです。UMA(未確認生物)というにはあまりに各地で確認されすぎているこのアベコベガエル。南米に広く分布するこのすっとぼけたカエルのなにが「もどかし」くてドキドキさせられているのか。
それは、名前の由来でもある見事な「アベコベさ」にあるです。
このカエルは、普通のカエル同様にオタマジャクシから成長するワケであるが、オタマジャクシ(つまり幼生)時に、なんと体長が約25cmにもなるのである!・・・こんなもんはもはやオタマジャクシのスケールではなく、いわばちょっとした仔猫大である。約25cmのオタマジャクシの群れが池の中でウヨウヨと蠢く場面を想像してほしい。
で、いよいよアベコベである。
この25cmほどもある巨大オタマジャクシから、手足がニョキニョキと生え・・という一連の過程を経てカエルに成長するのであるが・・・
晴れてカエルになった時の体長はたった7cmほどである・・・はい、おかしいですね?
つまり大人になるにしたがってグングン小さくなるワケです。こいつは。
一人前のカエルとして、これからひとまわりも二まわりも大きく成長しならなければいけない大切な時に。成長を切に願えば願うほど、自分の体はどんどん小っちゃくなってしまうのです。このもどかしさ。見事なアベコベぶり。
なぜ縮むのか。説明では成長時に体内の栄養分を消費するから、とあるが、ブヨブヨのオタマジャクシがギュンギュン収縮していくと、成体のカエルは『ガチガチ』に比重の重い硬質な体になってしまうではないか!と、これまた気持ちの悪い想像をしてしまうのである。
英名は「パラドクシカルフロッグ」。まさにパラドックス。さらに、このカエルには「アベコベガエル」という和名の他に「縮みガエル」というネガティブこの上ない別名があることも付け加えておきたい。
成長にしたがって体長が小さくなる動物は他にもいるのだろうか?
生けとし生けるものはおしなべて、成長につれ全長・質量が大きくなるもの、と勝手に思い込んでいる僕は「アベコベガエル(または縮みガエル)」に時間を逆行するような不思議な「もどかしさ」を感じてワクワクしてしまうのである。
Comments
4 Responses to “逆、逆!”















懐かしい!「アベコベガエル」(笑)
これは私が中学生の頃に、夏休みの自由研究で調べた覚えがあります☆
必死に図書室に篭って爬虫類図鑑とにらめっこしてたなぁ〜…。
私も最初にこのカエルの存在を知った時はそりゃあショッキングでしたね。
子供の(12・3歳)夢をぶち壊すには申し分の無い大ニュース。
特に私は大の爬虫類好きですので、
「こんなに巨大なおたまじゃくしなら、どんだけでっかいカエルになってくれるんだろう!」
…と本当に胸を弾ませていたのを覚えています(笑)
そしてその直後に訪れた言いようの無い脱力感…(遠い目)
でもしばらくしたらその「矛盾」さがどうにもこうにも面白くなってきて
最終的にはそれを調べ上げる事が「夏休みの自由研究」になってました(笑)
そういえば、他にいるのかなぁ…小さくなる生物…
むー…気になる。
自分も子供の頃はお姫様育ちでエエコエエコって、
異常に態度も行動もでかい子だったのに。
大人になってから萎縮気味になってしまった。
でもあのまま大人になってたら手のつけられん悪女になってたような気がする。
この程度でちょうど良いのかも…。
>水無月
なんと!
私が齢35にして初めて知り、わりと得意げに語ったにも関わらず、水無月さんは中学生ですでにこのパラドックス世界をご存知だったのですか?
普通なら尾崎豊によって人生の矛盾に直面する中学時代(断言!)、水無月さんはアベコベガエルからそれを学んだのですね。
>ma-ko
子供の頃は萎縮気味で、大人になってから態度がデカくなるよりはマシでしょう(笑)ところで女の子の「お姫様育ち」に対する、男の子用の言葉ってなんでしょうね?
第358話 『アベコベカエル』
子供の頃には大きくて、育つにつれ小さくなる奇妙な生物がいる。
彼の名前は「アベコベガエル」。
南アメリカ大陸に生息するカエルだ。
おたまじゃくしの頃は25cm。(25cmのおたま…