漠然候補、謎の本人

4月 11, 2007 · Posted in 未分類 

先週のこと。路上に立ち止まり、携帯電話で話していると、揃いのスタッフジャンパー(蛍光グリーンの)を着た5、6人の団体が自転車にノボリを立てて目の前を横切って行った。自転車で商店街やなんかを草の根的に回る、ありきたりな選挙活動だと思い、何気なくみてみると、
それぞれの自転車のノボリに大きく「本人」という文字だけがグリーンに白く染め抜かれている。
本人。10mほど離れた地点からはそれ以外に何も書かれていないように見える。もしかすると近くまで歩み寄れば、無所属新人だの大阪市政に若い力をだのといった文字もプリントされているのかも知れないが、この少し離れたところから確認できるのは巨大な極太ゴシックの「本人」という文字と、「よろしくおねがいしまーす!」「おねがいしゃーす!」という主語不在のドナリだけである。
なんと漠然とした候補者!
少し離れた通行人に分かることは、とにかく自転車に乗っている「誰か(もしくは全員)が、なにかの本人」であり、とにかく何かを「お願いしている」ということだけなのだ。名前も何もわからない。が、何かの本人が、何にせよ市民に何かをお願いして回っている。この訳の分からない状況にしばし携帯電話の相手の話にも「あ〜・・はいはい・・」と生返事になってしまった。何かの小サブいパフォーマンスなのだろうか。それとも本人と書いて「もとひと」とでも読むれっきとした候補者なのだろうか。とりあえず僕にできることは、5、6人の「本人たち」に「何かをお願いされっぱなし」でいることだけだ。
友人の話では別の地区で「候補者の嫁」と書かれた東急ハンズのパーティーグッズのようなタスキをかけている猛者もいると聞いた。今年の市長選は「続柄」を前面に押し出すのがトレンドだったのだろうか。なんやねんそれ。
さらに数日後。
細い道ですれちがった選挙の手伝いとおぼしきオバハン(スタッフジャンパーに白トレパンに鉢巻き)の自転車。そこにもおきまりのようにノボリが立っていたのだが、もはやこれに至っては「ただの黄色いプレーンな布」であった。無地。無印。意味が分からん。
だ・か・ら、誰やねん!
わけがわからなすぎる。
もしかするとこれらの体験は、選挙運動そのものにウンザリする自分が生み出した幻影なのだろうか。
たまたま選挙活動というものにまつわる、何らかの「エラー」を連続して目撃してしまっただけなのか。
なんか怖いです。本人。結局誰が当選したんやろ。何かの本人やろな。

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Comments

2 Responses to “漠然候補、謎の本人”

  1. ルビオラ on 4月 13th, 2007 11:51 PM

    かなりシュールっすね。
    過激にやるとか、目立ったモン勝ちという
    時代(僕ら世代はチッチョリーナを思い出す)は
    終焉を向かえ、
    ヴィトン(自民党)やグッチ(民主党)などの
    ブランドを振りかざすより
    MUJIやUNIQLO的な方が良いって
    なってるんちゃいますかね?全てが。
    しょーむないお笑いピン芸人より
    頭使ってるんかな?とは思いますわ。

  2. spdmtr. on 4月 18th, 2007 1:48 AM

    >ルビさま
    足すより引く発想。
    ・・・でもやっぱ引きすぎですわ。
    結局、彼らの当落も分からん訳やしね。
    ホンマに不思議です。

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